理事長所信
理事長紹介
第57代理事長 黒田 和宏
皆さま、こんにちは!
鹿沼青年会議所は今から55年前に誕生し、明るい豊かな社会の実現を目指して今日まで受け継がれて来た歴史のある組織です。20歳から40歳まで市内の様々な業種の色どり豊かなメンバーが一緒にまちづくりをしたり、自身や会社の成長のために修練を積んでいます。
昨年からの新型コロナウイルスの影響により、今世の中は人々の交流や経済活動が足踏みをしています。今年は地域の皆さまが復興へ向けて少しずつ動き出して頂けるようなアクションを起こしたいと思っております。
私たちに少しでも興味をもって頂いた方は是非気軽に私たちに声をかけてみてください。一緒に事業に参加してみるもよし、思い切って入会するもよし、フレッシュで楽しく魅力的なメンバーが皆さまをお待ちしております!
スローガン
『IMPACT』
変わらないために変わり続ける
2023年度事業計画 基本理念
未来を見つめ夢を語り、変化を恐れず行動しよう。
基本方針
・メリハリのある組織運営で限りある「時」の価値を最大化する
・人と人とを繋げ影響力を育てる
・街づくりって人づくり。地域の魅力を様々な形で創造する
・育児しやすい地域を創造する為に我が団体から変革しよう
・これからのビジネスモデルを考え行動できるリーダーを創出する
・栃木ブロックに鹿沼の存在感を醸成する~2024年とちぎフォーラムへのコミット~
理事長所信
【はじめに】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により世界的なパンデミックの中、青年会議所活動もさることながら、経済活動、人の流動、子供たちの地域活動でさえ、制限された日々を送ってきました。ワクチンや、一人一人の努力、そして、何より医療従事者の 方々の努力により終息への兆しは見えてきたのではないのでしょうか。そんな最中、報じられたロシアのウクライナ軍事侵攻、歴史の教科書でみたようなことが21世紀の同じ時代に生まれた人がいつ、爆弾が降ってくるのかと不安に感じながら夜を過ごす、外を見ると戦車が、戦闘機が、同世代の若者が銃を持ち祖国の為に命を懸けて戦う。なんの罪もない子供たちが、今この時も命を落としている現実があります。こんな時代であっても、未来に希望を持ち、地域に誇りや愛着を持ち、歩み続けることが必要不可欠だと私は考えます。 私自身、創業102年目を迎えた家業を継ぎ、四代目として、事業を営んでいますが、JC入会後に既存の事業以外に飲食事業、製菓事業、福祉事業の3事業。法人でいうと2社起業しました。この事業を起業し、運営できているのは紛れもなく、様々な先輩にお誘い頂きJCに入会させていただいたからこそと思っております。鹿沼のメンバーや先輩諸兄姉はもちろん、青年会議所は全国、世界に刺激的な仲間とネットワークは広がっています。これまでも戦後や阪神淡路大震災、東日本大震災などの国難を乗り越えてきたところには若きリーダーの存在がありました。そして今、withコロナ、afterコロナ時代の大変革を生き抜くために、一人ひとりが若きリーダーであるという自覚を持ち、青年会議所の仲間一人一人をつなぎ、今までの先輩諸兄姉と今一度関係性を再構築し、行政や多様な組織をつなぎ、みんなの力をひとつに合わせて動き出さなくてはならないのです。 その初動こそ我々青年会議所が起こし地域に、仲間に、社会に「IMPACT」を与える一年にしなければなりません。
【メリハリのある組織運営で限りある「時」の価値を最大化しよう】
誰もが平等に与えられるもの。それは時間。1日が24時間というのは誰もが共通して与 えられるものです。その時間を皆さんはどのように使っているでしょうか。浪費、消費、投資。日本でも進めている働き方改革や、世界的なパンデミックにより大きく変化した価値観。その価値観の中でどのようなことにその平等に与えられた時間を使っているでしょうか。ウェルビーイングという言葉が様々なところで取り上げられている今、JC の価値を高める為にも時間の価値を最大限に挙げる必要性があります。誰もが、平等に与えられている時間だからこそ、大切な時間を仕組みやデザインで効率化していき、その効果を様々な手法で共有、発信していきましょう。また、我々のJCは単年度制であり、JC活動自体も20歳~40歳という期限が決まっています。卒業という形で終わりを迎えます。本年度も多くの卒業生を送り出します。その限りある時間の中で共に切磋琢磨したメンバーを称え2024年へのバトンを繋いでいきましょう。
【人と人とを繋げ影響力を育もう】
JCの魅力は、年齢制限がある事。どんなに続けたくても、40歳という年齢で卒業を迎えます。卒業があるからこそJCという存在が変わらないために変わることができると私は思います。その経験や歴史を皆さんは知っていますでしょうか、時代の変化に対応し、56年という長い年月続いてきたからこそ多くの先輩諸兄姉がいらっしゃいます。その先輩との関係性がここ数年のパンデミックによって、希薄化しているように私は感じています。関係性が希薄化することはJCの財産を放棄し、失うことになります。だからこそ、WITHコロナから、AFTERコロナに時代が変わる今。もう一度私たちの財産でもある先輩諸兄姉との関係性を強化していきましょう。
皆さんは何の為にJCに入会しましたか。誰に誘われ入会しましたか。なぜ活動を行いますか。各々の価値観があり、各々の目的が存在していると思います。一緒に活動しているあなた自身がJCの魅力を自分自身の言葉で語れるのでしょうか。大切な友人、知人、仕事上のパートナーによかったら入会しませんかと伝えることができますでしょうか。それを伝えられるかどうかがとても重要だと私は考えます。拡大活動をすること。それこそがその魅力を今一度あなた自身がその疑問に向き合い、考えるきっかけになると思います。
そこに全員が取り組むことによりJC活動の意味、価値、活動の質が向上し、理念が浸透し、共感を生み出す流れの仕組みが構築されていきます。
JCも仕事も、各個人も。全てがつながっていると私は考えます。あなた自身の魅力を発信する。その発信する言葉一つ一つが影響力の成長につながります。
勇気をもって。自信をもって。伝えていこう。我々個人の魅力を。我々自身の団体を。
それこそが、JC運動だ!
【街づくりって人づくり。地域の魅力を様々な形で創造し発信しよう】
まちづくりと一言で言っても様々な形があります。今私たちの地域には何が必要なのか。世界的なパンデミックにより人の流動は抑えられ、様々なイベントは中止や延期になり、何が よくて何がダメなのか。我々JCは世界的組織であります。その中で、お祭りや、イベント の開催等に向けた開催ガイドラインもブラッシュアップされてきていますし、世界の動きも様々な視点で知ることができます。そのブラッシュアップされたガイドラインの情報を活用し私たちJCが他団体へイベント等の開催の指標を示していく必要性があるのではなのでしょうか。また、地域には様々な団体が存在します。個々の団体で魅力を発信することも大切ですが、AFTERコロナの今。個々の魅力をJCがハブとなり競争し合うのではなく共存していくことが大切なのではないのでしょうか。それができるのがJCではないでしょうか。また、街づくりをしていくうえで必要なことは、地域産業や魅力の可能性を発掘しその魅力同士が交流することにより化学反応が起きると考えています。様々な魅力を再発見できる環境を創造していきましょう。その行動を起こすことにより、街づくりに近づき、街づくりをすることにより人が造られていく(成長していく)と考えます!
その為に、地域の様々な団体と団体を結び付けるハブとなり、その個々の団体とつながることにより個々の魅力を互いに発信していきましょう!それこそが街づくりで、人づくりなのだから。
【育児しやすい地域を創造する為に我が団体から変革しよう】
2015年に約100万人であった我が国の出生数は、2021年には約81万人、2022年においては、コロナ過の影響もあり更に下降の一途を辿っている。我々が住む鹿沼 市も例外ではない。 国としても、様々な対策が取られてきている。昨年4月1日より段階的に施行されている 育児介護休業法に関しても子供を産むという状況、環境を働く場所から作るために取り組まれている政策の一つである。育児しやすい地域を創造するためにも、我々育児世代の青年経済人がしっかりと理解し、率先して取り組むことが必要不可欠であると考える。では個々の会社における取組みはどのように進めていくべきなのでしょうか。今回の施行された内容は法律であり、必ずや対策対応をしなくてはいけない義務です。ただ、本当にその法律だけで育児しやすい環境と言えるのでしょうか?法律はあくまで大枠で物事をとらえ考えざるをえません。地域の環境、習慣、ニーズはそれぞれより細かいものがあるかと思います。では、我々が住んでいる鹿沼ではどうでしょうか。青年会議所自体が育児を応援できる環境を作れているのでしょうか。メンバーの家族はどうでしょうか。 会社においては、年度ごとの予算や、方針があり、すぐに対応できないことが多いかもしれません。だからこそ、JCでその実践をしていくべきなのではないのでしょうか。 育児しやすい地域を創造する。まずは、我々鹿沼青年会議所自体がその一歩を踏み出すことが必要です。
我が団体から様々な変革や考え方の構築を通し、魅力的な団体を創っていきましょう。それこそが育児しやすい地域の創造への第一歩になるのだから。
【これからのビジネスモデルを考え行動できるリーダーを創出】
急速に変化した価値観。世界的パンデミックや、ロシアウクライナの軍事侵攻によるビジ ネスへの影響。既存のビジネスモデルの見直しを余儀なくされた方が少なくないのは周 知の事実だと思います。そもそも持続可能なビジネスモデル自体が存在するのでしょうか。 だからこそ我々青年経済人が、常に学び続け、ビジネスモデルを常に模索し、結果を出し続けなくてはならないと考えます。 また、そのビジネスモデルを創出しても、それを実行するためには多くの仲間が必要である。ではその仲間を集めるには何が必要でしょうか。 今も昔も、大きな偉業を実現しうるのは魅力あるリーダーであると私は思います。 人口が減少し、労働人口ももちろん減少する。だからこそ、魅力あるリーダーでないと人はついてきません。ビジネスモデルを様々創出し、周りに影響力を与えられるリーダーになることが必要不可欠です。「会社は社長の器以上にならない」とよく言います。団体も、 組織も、同じことがいえると思います。だからこそ我々は自己研鑽を行い、自分自身の可能性も、人間力も、ビジネスモデルも創造していきましょう!それができるのがJCなのだから。
【栃木ブロックに鹿沼の存在感を醸成する~2024年とちぎフォーラムへのコミット~】
JCの魅力は、個人の環境に合わせたステージが用意されていることも魅力の一つであると私は考えます。それは、LOM、ブロック、地区、日本、世界。個人がつながりを取りに行こうとすればどこまででも広げていくことが可能です
2013年に鹿沼で開催した栃木フォーラムが11年ぶりに鹿沼で開催される予定です。県内11LOMが一同に会し鹿沼を発信できるまたとない機会であり、栃木県内各地の会員会議所メンバーともつながれるチャンスが巡ってきました。その大会をより魅力的なものにする為に、過去を知り、今の鹿沼を知る機会を作りましょう。
また本年は栃木ブロック協議会会長に日光青年会議所から輩出され、鹿沼から運営専務を我がLOMから輩出します。日光青年会議所とは隣接LOMとして、長年関係を構築してきました。近隣LOMとの関係性構築を行いながら更には栃木ブロックとの強固な関係性を構築し2024年の栃木フォーラムの開催の為に、ブロックでの鹿沼の存在感を昨年以上に醸成させ、メンバーの様々なステージへの一歩に繋げていこう。
【結びに】
コロナの影響で時代が急速に変化し価値や価値観は大きく変わったと私は感じています。 JCが地域にあり続けられた理由。JCが100年先まであり続けるために今一度存在意義、 存在価値を高めて行こうではありませんか。メンバーが思うJCだからとか、JCらしさとか。今年の卒業生、来年の卒業生を送り出すと我々のメンバーは大きく減少します。その減少に歯止めをかけるためにも今一度我々がJCの魅力を創造し、広げていこう。JCI鹿沼のバトンがこれからもつながっていくために。皆さんの人生に、地域に、同じ時代を生きる20歳~40歳の青年に。「IMPACT」を。