理事長挨拶
「守・破・離」 基本を学び、次世代へ歩を進める
一般社団法人鹿沼青年会議所は、2026年度に創立60周年という大きな節目を迎えます。1966年の創立以来、私たちは「修練」「奉仕」「友情」の三信条を掲げ、この鹿沼の地で「明るい豊かな社会」の実現を目指して活動を続けてまいりました 。
60年という長きにわたり組織が存続できたのは、地域の皆様の温かいご理解と、世代を超えて受け継がれてきた「友情」という名の固いつながりのおかげであると考えています 。
私は、青年会議所(JC)の本質は「青年の心の成長を促す場」であると考えています 。 変化の激しい現代において、新しい価値を創造するためには、異なる意見や利害を調整し、最適解を導き出す力が必要です。JC運動での「人にもまれる」経験、そして仲間と切磋琢磨し、一つの事業を作り上げるプロセスこそが、リーダーとしての素養を育みます 。
2026年度の指針「守・破・離」
本年度はスローガンに「守・破・離」 ~基本を学び、次世代へ歩を進める~** を掲げます 。 JCの根幹である会議運営やセレモニーといった「基本(型)」を徹底して学び(守)、その土台の上に立って時には既存の枠組みを越え(破)、次世代が新しい挑戦を自信を持って行える独自の型を確立すること(離)を目指します 。
地域と共に、持続可能な未来へ
私たちは単独では解決できない社会課題に対し、行政や諸団体、市民の皆様と「本音で言えるパートナー」として手を取り合い、持続可能な地域づくりに邁進します 。
メンバー一人ひとりが、この鹿沼青年会議所での活動を通じて「成長し、変われた」と実感できる一年にするとともに、そのエネルギーを地域の活力へと変えていく所存です 。
創立60周年の感謝を胸に、次の時代へと歩を進める鹿沼青年会議所の活動に、より一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
歴年の「継承と継続」が持つ価値を糧に、「意欲的な学びの場」を提供する。
・⿅沼⻘年会議所(LOM)の基礎⼒の向上
・⻘年会議所の活動の周知徹底
・JC ブランドのブラッシュアップ
・仲間の想い、意⾒の共有のための有意義な会議体へ
一般社団法人鹿沼青年会議所 2026 年度 理事長所信
第 60 代理事長 井上 泰輝
私は青年会議所を、私たち青年の心の成長を促す団体だと考えています。
青年会議所は「明るい豊かな社会」という長期ビジョンを達成するために、単年度制とい うルールのもと、毎年組織編制を行いながら、メンバーは様々な役割を担い多くの人と関わ りながらJC運動を展開しています。その中で、相手を尊重し、理解しながら、自分の考え を伝えることを学びます。
新しいことや革新的なことを行おうとするとき、意見の違う人や、利害関係のある人々に 対し、意見を集約し提案できる力が必要です。その力を獲得するためには、私は「人にもま れる」経験が必要だと思います。
そして、その経験を提供してくれるのが、青年会議所なの ではないでしょうか。
【JCメンバーとしての成長】
10 年前、私は 50 周年の担当委員長を受けました。初委員長として、様々な意見や、アイ ディアを考え、議案を理事会に上程しました。結果は、散々たるものでした。
その理由は、委員長の好きな事業ができるという事を勘違いしていたからだと思います。 青年会議所は、会として理事長の方針に沿った中で、課題解決を提案し、事業構築をしなけ ればなりません。当時の私には、それらが足りませんでした。
また、経験不足からくる独りよがりの考えも大きかったと思います。 そのような状況でも、最後には、理事会で審議可決をもらう事ができました。議案を通す ことができたのは、副理事長、副委員長のバックアップがあったからです。
また、委員会メ ンバーからの意見や別委員会のメンバーからのアドバイスをもらえたことも大きかったと 思います。
歴が長く、経験のある先輩メンバーが委員会メンバーとして委員長、副委員長をサポート し、議案のポイントや過去の経験話などを伝えることによってアカデミーメンバーは青年会 議所メンバーとして成長していきます。
しかし、現状の人数では、執行部の人数を確保することさえも困難になり、アカデミーメ ンバー、また初理事への十分なフォローもできていません。
限られた時間、人数の中で成長するために、体系化されたJCプログラムを活用し、青年 会議所にとっても、また、まちづくりにとっても必要な人財の成長を後押ししていきます。
もちろん、青年会議所は自己研鑽をしながら成長をしていく場でもあります。プログラム された研修だけではなく、日々の活動のなかでの成長も必要です。しかし、基礎となるJC の理念の理解、ビジョンを構築する力、柔軟な思考を先行して学ぶことで、【発展と成長の 機会】が提供されたとき、すぐに行動し、自身の糧となる素養を獲得し、成長する機会を獲 得してほしいと考えています。
【会員拡大・パートナーの獲得】
青年会議所の会員数が多くなければ、「明るい豊かな社会」は達成できないのでしょうか。 結論、一人でも社会課題を解決し「明るい豊かな社会」を達成することは可能です。しかし、 その一人がいなくなったとき、「明るい豊かな社会」は終わりを迎えます。
私たちの求めているものは、それではありません。青年会議所は、時代の変化によって生 じる多くの社会課題を解決し続け、持続可能な地域を作る必要があるからです。
私たちは会議体として、議論を行い、日々活動し、JC運動を広めています。
なぜ議論を行うのか。それは、多種多様な考えを取り入れることで、答えのない社会課題 の最適解を探すためです。
メンバーが当事者意識をもって目標に取り組み、活動する中で出会った仲間や協力者に対 して、より良い影響を与えるJC運動の広がりは、尽きることのない社会課題を解決する一 つの答えではないでしょうか。多様な考えを取り入れるためにも、会員数の拡大を行いまし ょう。
また、私たち単独では解決することのできない社会課題に対しては、一緒に解決に向けて 行動するパートナーが必要です。その協力体制の中で、パートナー側から会員の拡大に協力 してくれるかもしれません。
日本JCには 671LOMがあり、会員数は約 24,000 名です。ビッグLOMと呼ばれるL OMもありますが、単純計算で 1LOMには 35 名程度が所属していることになります。こ の数は鹿沼青年会議所の人数にも当てはまる数です。あなたの持っているコップの水が「も う半分しかない」のか、「まだ半分も残っている」のか。考え方によって、行動の意欲は変 わります。
60 周年という節目を鹿沼青年会議所は迎えます。私たちの活動、運動が 60 年続いている という事実は、大きな魅力です。
ぜひ、この節目を鹿沼青年会議所の運動を発信する絶好の機会とし、私たちの活動、運動 を対外に周知し会員を拡大させましょう。
【創立 60 周年を迎えるにあたって】
60 年という長い月日を鹿沼青年会議所が存続できた理由は、JC運動の本質である 3 信 条「修練」「奉仕」「友情」が、世代を超えて継承されているからではないでしょうか。
夜遅くまで議案を作成し、何か困ったことがあれば、電話で相談に乗ってもらい、さらに は、貴重な時間を割いてまで直接会ってくれる。議案を作成したことがあるメンバーであれ ば、このような経験をしていると思います。
この助け合いには、金銭的利害関係はありません。議案作成者や困難に立ち向かう人の成 長を願い、サポートすることが、社会への奉仕につながります。そしてこの行動によって、 世代間を超えた友情が育まれています。
60 年間、鹿沼青年会議所が存続できた理由は、JC運動によって育まれた世代間の「友 情」です。
単に創立 60 周年という月日を祝うのではなく、今までの歴史をアイデンティティーとし て、先輩、現役、これからの世代を担う人々と関わりながら、次の世代の鹿沼青年会議所が さらにJC運動を広げる礎となる「友情」=「つながり」を構築できる 1 年にしていきます。
【JAYCEEとしての成長】
出向などでLOMの外に出たとき、あなたのJAYCEEとしての第一印象は、JC特有 のセレモニーができるかどうかで判断されます。
鹿沼青年会議所に所属しているメンバーの皆さんは、素晴らしい考えと、ポテンシャルを持 っています。しかし、LOMの外にでたとき、はじめて会う他のメンバーは、あなたの素晴 らしさを判断できる情報を持っていません。
私たち青年会議所に所属しているメンバーが、共通して行う事はJC特有のセレモニーで す。その共通事項がしっかりとできるかどうかで、その後の意見や行動に重みが増します。
青年会議所の持っている横のつながりというメリットを生かすためにも、セレモニーの重 要性を考えてください。
また、LOM内で委員会を行う際にも、セレモニーは重要になります。ぜひ、委員会の冒 頭にクリードから綱領まで読んでみてください。ゆっくりで構いません。はじめは面倒かも しれません。しかし、一度習慣にしてしまえば 2 分もかからない作業です。「今から委員会 が始まりますよ」という、きっかけとして利用してもよいかもしれません。
すでに青年会議所に構築された会議の形を最大限に利用するために、一度基礎に戻って、 最大限に利用しましょう。
【結び】
2026 年に、私は理事長に就任させていただきますが、青年会議所への入会当初は、正直 なところ自身のためだけに入会したようなものです。JC運動が何を目指しているものかも 理解しないまま、副委員長、委員長の役職についていたのが本音です。しかし、青年会議所 で、月日を重ね、多くのメンバーや先輩方と関わる中で、自らの社会的使命や自社が果たす べき社会的責任について考えるようになりました。
人は些細なきっかけによって変わり始めます
私に、そのきっかけを与えてくれたのは鹿沼青年会議所でした。
2026 年度は、鹿沼青年会議所のメンバー一人ひとりにも、変わるきっかけを得られるよ うな 1 年にしたいと考えています。
青年会議所では、理事会で審議可決された議案による例会には失敗はないといわれます。 なぜなら、青年会議所は、常に「よりよく」を追求する団体だからです。今年度の改善点や 反省点、得られた知見は次年度へと引き継がれ、さらに新たなアプローチで事業が展開され ていきます。メンバーと共に、自身の考えや判断を何度も見つめ直すこと。自分自身のみな らず、仲間と共に成長していくこと。この経験こそが人を変える力を持っているのかもしれ ません。
そのきっかけを与えることができる鹿沼青年会議所を、より好きになってもらえるよう に。そして、メンバーが「「青年会議所に入会したからこそ成長でき、変われた」と実感でき るように尽力していきます。